人間ってね

なんとなくわかってるけど、わかりたくないことってありますよね。

それを人から指摘されると、すごくムカつく。

お前はわかって無いんだ、と言われると、たとえそうであったとしても認めない。
それどころか逆に頑なに分かろうとしなくなる。

人って不器用な生き物です。

 

かの釈尊は「一切皆苦」と表現しました。
生きとし生けるもの、皆苦しみの中に生きている、と
苦とは何か。思い通りにならないことです。
思い通りになることは必ずしも幸せとは限りませんが、思い通りにならないのは苦です。
これを諦める、言い換えると思い通りにならないものなんだと諦（あき）らかにする、ことが苦を解消する方法の最初の段階なのだと、仏教では説明します。（諦＝真理という意味）
諦めた上でその原因たる煩悩を滅尽せよ、というのですが、煩悩なんてそうそう消し去れるものではありません。煩悩とは、この身に纏わりつくようにある欲求そのものです。それを消し去るということは現代社会においては難しいことです。

「思い通りにならないさ」と諦観してても、心は穏やかならず。

 

本当に人は不器用な生き物です。

ちなみに思い通りになって喜ぶ事は「楽」しいことではなく「惑」わされていることかもですね。